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皆さん、年末のお忙しい時にお集まりいただきましてありがとうございます。今日はJAやまがた広報誌1月号恒例の“新春座談会”ということで、よろしくお願いいたします。まず皆さん初対面ですので、自己紹介からいきましょうか。では当JAの職員である石岡さんからお願いします。

石岡

はい、JAやまがた経営管理部総合企画広報課(兼)販売開発課営業担当の石岡理恵です。所属部署名が長いのですが、仕事としてはネットや電話でお客様からいただいた青果物などのご注文に対応し、その手配や発送するのを主に担当しています。入組3年目になります。よろしくお願いします。

市川

山形食品(株)営業部営業課の市川絵里です。私は入社3年目で、仕事も石岡さんと同じようにネット販売の窓口として受発注や発送の手配を担当しています。他にお得意さんであるサントリーさんやカゴメさんの営業窓口、出荷業務の窓口なども担当しています。今日はよろしくお願いします。

吉田

吉田朱乃です。私は上山の小穴で、両親や主人と一緒に果樹農家をやっています。学校卒業後に一度勤めましたが、結婚して子供が生まれたのを機に、子育てのことを考えて家の農業を手伝うことにしました。子どもは女の子が二人で、上が小学校2年生で下が年中さんです。

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吉田さんはもうお二人もお子さんがいらっしゃるんですか。全然そんなふうに見えないですねぇ。それではさっそく進めたいと思いますが、まずお伺いしたいのは、皆さんそれぞれお客様と接する機会が多いと思いますが、いま山形の農産物の評価というのはどうなのでしょう。吉田さんいかがですか?

吉田

私の家ではサクランボ、ブドウ、ラ・フランス、リンゴなど果樹を栽培しています。直接お客様に宅配もしていますが、評価というか評判はすごくいいと思います。サクランボなどは、贈答で送った送り先の方が、おいしかったと言って次の年に注文を下さったりして、お客様は毎年増えている感じです。ブドウについては宮城、福島とか近隣県から直接注文をいただく場合も多く、「もぎたてを食べると、もうスーパーで買ったものは食べられない」と言って毎年足を運んでくれたり、宅急便で注文をくれたり。これは別にうちだけじゃなくて、山形全体がそういう感じではないでしょうか。

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吉田さんは直売所にも出荷しているとお聞きしましたが?

吉田

はい、主にブドウを出させてもらってます。3店舗とも出していますが、ブドウは直売所に出している人が少ないためか、ご注文もよくいただいています。本当にありがたいと思っています。

石岡

私は仕事で東京や仙台などで開かれるイベントや即売会などによく行きますが、山形はお米だけでなく果物も美味しいという評価が浸透し始めているのを感じてます。お客様とお話していても「山形は何でも美味しいからうらやましいわ」というようなお言葉をよく言われます。そんな時はすごく嬉しくて誇らしい気分になります。もう少しPRは必要かも知れませんが、山形の農産物の認知度は確実に上がってきていると思います。

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市川さんは、営業をされていてお客様やメーカーさんの声が聞けると思いますが、山形の食べ物に対する評価はどうですか?

市川

評価というのとは少し違いますが、私が仕事を通して思うのは、山形の果物は種類がたくさんあってすごく美味しいのに、知名度では他所の県に負けているものがけっこうあって、それが残念で悔しいです。たとえば“リンゴは青森”とか、“桃は福島”とか、全国的にはそういうイメージがあると思います。でもリンゴも桃も、山形産はとても美味しいし生産量もあるのに、知名度は“他県に持っていかれて”しまっている。そこがすごくもったいないです。私としては、山形の果物の評価や知名度がもっと高まって、「だからジュースも美味しい」となるのがベストかな(笑)。

石岡

確かにそうですね。果物について考えると、農家さんが生産したものすべてが生食になるとはかぎらず、他の規格外のものはジュースなどに加工されるんですものね。果物が美味しければジュースも美味しいわけですから、そういうつながりを考えたPRって大事かも知れませんね。

吉田

それは農家としても嬉しいことです。どんな果物も、一部の規格外のものはジュースなどの加工用にまわりますので、そちらのジュースの評価が上がって需要が伸びれば、こんな嬉しいことはありません。苦労して作った果物がムダにもなりませんし、本当にそういう連携したPRができるといいですね。

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なんか、早くもすごくいい感じの話になってきましたが、ここで皆さんが扱っている商品について少し紹介とアピールをしてもらいたいのですが。市川さんからお願いできますか。

市川

はい、私の場合はなんといっても去年の4月から販売開始した『山形代表』です。皆さんご存じだと思いますが、県産の果物だけで作った100%ジュースで、リンゴ、桃、ラ・フランス、ぶどうの白と赤、トマト、柿の7種類がラインナップしました。販売開始から1年8ヶ月経ちますが、すごい勢いで売れていまして、お歳暮用のギフトでは去年に比べ何百倍も売れ行きが伸びています。どのジュースも本当に美味しくて、果物本来の味わいを堪能できますので、ぜひ一度お試しいただけたらと思います。

石岡

飲んだことあります!どのジュースもすごく美味しいですよね。果物そのものを飲んでいるような味わいで、『山形代表』っていうネーミングがピッタリだと思います。私の担当している商品では、JAやまがたプレミアムとしてとして立ち上げた『ごっつぉ』ブランドがあります。商品としてはつや姫、ラ・フランス、シャインマスカット、サクランボ、啓翁桜の5種類があり、最高品質のものだけを数量限定で販売しています。おかげさまで売れ行きは大変好調です。こうした山形のプレミアムな農産物をアピールすることで、山形にはこんなに素晴らしいものがあるんだと知っていただき、そこから他の農産物にも目を向けてもらえるようPRしていきたいと思ってます。

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PRという言葉が皆さんから出ていますが、山形の農産物をもっとアピールするために、どんなPRがいいと思いますか?

石岡

私は、県内外のイベントに積極的に参加して、消費者の皆さんに直接モノを見てもらって、味を知ってもらうということがまず第一歩かなと思います。やはり実際に味を見てもらわないと、美味しさというのはわからないのではないでしょうか。仙台には月1回行って即売会をやっていますが、もう常連のお客様がいらっしゃっていて、「待ってたのよ」とか言われると嬉しいですし、山形の農産物の良さが定着してきているのを実感します。

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PRというとよく話に出るのが、山形の人は控えめすぎる、ということ。お客様に出す食べ物にしても近所にお裾分けするものにしても、「うまぐないけど食べてけろ」みたいな。ちょっと前までそういう感じだったかと思います。

吉田

 こう言っては失礼かも知れませんが、年配の方はまだそういう感じかも。

石岡

謙虚でそれはそれで美徳だとも思いますが、もう私たちの世代はストレートに「美味しいから食べみて!」って言った方がいいですよね。

市川

私もそう思います。自分たちが苦労して育てたり生産したもので、味にも安全安心にも自信を持っているわけですから、そのまま表現した方が相手にも伝わるし、私たち自身も気持ちいいですよね(笑)。

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本当にそうですよね。いまの若い世代で「うまぐないけど…」っていう人はもういないと思いますけど、もっと積極的にアピールした方がいいですよね。その方が自分の仕事にも誇りを持てるし、どんどん前向きになれる気がします。他にPRとかアピールの点で、何かありませんか。女性ならではのアイデアとかありましたら。

石岡

女性ということでいうと、女性には何かモノを見たりした時に「あっ、カワイイ」っていう感じで反応する傾向があると思うんです。同じ商品が並んでいても、ちょっとパッケージに工夫があったり、可愛くて目立つデザインだったりすると、つい手に取ってしまうみたいな(笑)。ですから私たちが商品を販売する際にも、そういう細かいところの気遣いを大切にしていけたらと思います。ちょうど何日か前に直売所に行ったら、いくつかラ・フランスの箱が並んでいる中で、一つだけクリスマス仕様になっていたのがあったんです。それを見て、直感的にいいな、と思ったんですね。ちょっとした心遣いというか、工夫というか。品物が同等でしたら、やはりかわいい方を買いたくなりますもの。皆さんはどうですか?

吉田

私もかわいい方を選ぶかも(笑)。でもそういう話を聞くと、私も梱包の時は何かひと工夫しようかな、って思いますね。すごく参考になりました。

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今日は生産者、JA、加工メーカーとそれぞれ違う立場で仕事をする女性たちが集まりましたが、こういう形で顔を合わせたり話をしたりすることはまずないですよね。

石岡

ほとんどないですね。お会いすることはあっても、なかなかお話しする時間はありません。そういう意味で今日の場は本当に貴重なものですし、勉強になりました。

吉田

それぞれ立場は違っても、山形の農産物でみんなつながっているんですよね。そういう立場の違う人間同士、もっと話をする機会があれば、それがすごく刺激になって新しい連携とかも生まれてくるのかな、という気がしました。

市川

私もすごくそういう場には興味があります。特に果物を作って下さる生産者の方とはなかなかお話しする機会がないので、何かそういう場があればなぁと前から思っていました。

石岡

私もそう思います。生産者の方、飲料会社の方、加工関係の方、そして私たちJAといろいろな立場の人が話をできて協力できたら、絶対何かが生まれるような気がします。そうすれば山形の農業を中心にしてすごく楽しい展開があったりして、よくなるような予感がします(笑)。

吉田

でも、本当にこうして話しているだけでも、なんか自信が湧いてくるというか、自分がいまやっていることが間違いじゃないんだな、という気がしてきました(笑)。いろいろな立場の方の話が聞けて、自分の作った果物が認められると、やりがいを感じますね。

市川

JAやまがたさん、ぜひそういう機会をお願いします(笑)。今日みたいに女性が参加しやすい場を期待しています。

吉田朱乃
よしだ・あけの。上山明新館高校、羽陽短期大学を卒業後、会社員を経て結婚。出産を機に実家の農業に従事する。作物としては果樹全般を手掛けるが、朱乃さんが特に力を入れているのはブドウとのこと。上山市出身


石岡理恵
いしおか・りえ。山形北高校、東北福祉大学を卒業後、平成21年4月、JAやまがた入組。最初は滝山支店・金融共済課に勤務し、平成23年4月からは経営管理部 総合企画広報課(兼)販売開発課営業担当となる。山形市出身

市川絵里
いちかわ・えり。南陽高校を卒業後、平成21年4月、山形食品(株)入社。人と接する仕事をしたいと希望して営業部営業課に配属になり、ネット販売の受発注窓口や、お得意様の営業窓口などを務める。南陽市出身